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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻9号

1991年08月発行

文献概要

原著

表在性膀胱腫瘍に対する切除術直後の制癌剤膀注療法

著者: 工藤潔1 永田美保1 林信義1 今村博彦1 木村光隆1 三村晴夫1 松山恭輔1 宍戸悟1 千野一郎1

所属機関: 1杏林大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.669 - P.672

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 52例の初発の表在性膀胱腫瘍患者に施行したTUR術後制癌剤膀注(adriamycin:ADM, mytomycin C:MMC, thiotepa)の再発予防効果を検討した.術直後膀注群(35例)と術後1〜2週後膀注群(17例)の比較において,1,3,5年の再発率は,前者の2.9%,16.5%,20.6%に比して,後者では5.9%,24%,39.2%であり,前者が低率であったが,有意差はなかった.膀注前後の血液検査から,重大な副作用は認められず,MMC,ADMによる術直後膀注療法は,従来の膀注療法と同様,有用かつ安全であることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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