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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科45巻9号

1991年08月発行

症例

尿路ウイルス感染と拒絶反応を合併した腎移植症例

著者: 林雅道1 町田昌巳1 関原哲夫1 鈴木孝憲1 今井強一1 山中英寿1

所属機関: 1群馬大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.707 - P.710

文献概要

 34歳,男性.生体腎移植術後152日目に頭痛,嘔吐,発熱を主訴にて入院.第3病日右副睾丸の腫大圧痛,前立腺圧痛,第4病日に肉眼的血尿,膀胱刺激症状が出現した.血清クレアチニン値が上昇したがパルス療法にて軽快した.尿中よりアデノウイルス11型が分離され,アデノウイルス抗体価が32倍と高く,本症例はアデノウイルスによる出血性膀胱炎,副睾丸炎,前立腺炎に拒絶反応を合併した症例であると診断した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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