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綜説
文献概要
造血を調節している20種近くのヒト造血因子が精製,クローニングされ,性状や機能が明らかにされている.これらの知見の集積により,造血機構とその病態解析が可能となると共に,遺伝子組換え型ヒト造血因子が大量生産され,その臨床応用が検討されつつある.現在まで,わが国ではエリスロポイエチンと顆粒球コロニー刺激因子が一部の疾患に対して認可されているが,その高い有用性から適応疾患は更に拡がるものと思われる.また,他の造血因子についても今後新しい展開があるものと期待される.
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