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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻1号

1992年01月発行

文献概要

講座 泌尿器手術に必要な局所解剖・32

精管

著者: 佐藤達夫1

所属機関: 1東京医科歯科大学解剖学第2講座

ページ範囲:P.23 - P.31

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 精管は文字通り精子を運ぶ管(くだ)であり,同じく尿を運ぶ尿管と類似したところがある.内腔の伸縮拡張に対応して粘膜は縦ひだをつくり,横断面の内腔は星状に見える.単純な輸送器官の特徴として筋層が発達し,つまむとこりこりした感触がする.精管の筋層は横断切片では,内縦,中輪,外縦の3層からなるが(図1),伸縮の機能状態の差に応じて筋層構成も変化してくるので,かならずしも3層の識別が容易とはかぎらない.3層は立体的には連続したらせん構造をしており(図2)1),引き延ばされた状態では全ての筋線維が縦に向き輪層が消失し,短縮した状態では縦走筋も輪走に近い走行方向をとるように変化するという1)(しかし筋層相互間の移行筋線維が比較的少ないことから,らせん走行を疑う向きもある)2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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