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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻1号

1992年01月発行

原著

膀胱内BCG注入による膀胱腫瘍の再発予防

著者: 岡根谷利一1 井門愼介1 庭川要1 村田靖1 鶴田崇1 川上雅子1 小林晋也1 小川秋實1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.35 - P.38

文献概要

 表在性乳頭状膀胱腫瘍の再発予防のためBCG40mgを48週に14回膀胱内注入した.21例中l1例が治療を完遂できたが,そのうち10例(91%)は平均12ヵ月の観察期間中,再発しなかった.一方,途中脱落10例中7例が再発した.全体では38%の再発率であった.副作用は膀胱刺激症状,肉眼的血尿,発熱,膀胱容量減少がそれぞれ86%,43%,38%,5%にみられた.再発予防を目的とするBCG膀胱内注入療法は,副作用が高率にみられるので,その適応は複数回再発例を主にし,初発例のうち,少なくともpTaとgrade 1の症例は除くべきと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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