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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻1号

1992年01月発行

症例

ヒト絨毛性ゴナドトロピンが高値を示した膀胱腫瘍

著者: 栗栖康滋1 飴田要1 新藤純理1 信野裕一郎1 小柳知彦1 森田肇2

所属機関: 1北海道大学医学部泌尿器科学教室 2美唄労災病院泌尿器科

ページ範囲:P.44 - P.46

文献概要

 79歳,男性.無症候性肉眼的血尿を主訴に来院.膀胱腫瘍の診断で経尿道的膀胱腫瘍切除術を施行した.病理診断は未分化癌で,一部に絨毛癌様の部分が混在しており,術後の検索でも血清および尿中ヒト絨毛性ゴナドトロピン(HCG),ヒト絨毛性ゴナドトロピンβサブユニット(β—HCG)が高値であった.合併症のため膀胱全摘の適応なく,3ヵ月半後に死亡した.剖検では他の原発巣は認められず,本邦13例目の絨毛癌の要素をもつ膀胱腫瘍と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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