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日本泌尿器科臨床史・10
腎移植と三輪徳寛
著者: 友吉唯夫1
所属機関: 1滋賀医科大学
ページ範囲:P.76 - P.77
文献購入ページに移動三輪徳寛は1859年,愛知県に生まれた.14歳で医学を志して名古屋の医学講習所に入学し,のち東京に出て17歳のとき外国語学校に入学してドイツ語を修得し,大学予科(19歳),大学本科(22歳)と進む.1886年に卒業すると大学院でスクリバ教師(外科学)の指導を受けたが,1887年7月15日,盤梯山が噴火して被害463戸,死者444人を出した災害にさいして,医科大学から負傷者の診療に派遣された2名の大学院医師の一人であった.1888年助手となり,1889年文部大臣森有禮が刺されたとき治療に駆けつけている,同年第一高等中学校に赴任し,外科学を担当する.同校は1901年に千葉医学専門学校となるが,1914年その校長に任命されて院長を兼任した,1923年,千葉医科大学に昇格すると,第一外科教授を兼任のまま初代学長となり,翌年退官,1933年に75歳で病歿した.
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