icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻10号

1992年10月発行

文献概要

原著

体外衝撃波砕石術後のストーンストリートとその対策

著者: 柳沢良三1 井上滋彦1 板倉宏尚1 岸洋一1

所属機関: 1東京都立豊島病院泌尿器科

ページ範囲:P.843 - P.846

文献購入ページに移動
 体外衝撃波砕石術後のストーンストリート(stone street)の対策を長径2cmを越える結石32例で検討した.ストーンストリートの形成部位は下部尿管が最も多かった.上部尿管のストーンストリートは下端結石の長径が大きく,体外衝撃波砕石術の追加が有効と思われた.ストーンストリートの長さは結石長短径の積の総和と相関し,また長さに比例して急性腎盂腎炎の頻度が増加した.ステント留置群は非留置群に比べて結石サイズが有意に大きいが,ストーンストリートの長さには差はなかった.結石の長短径の積の総和が1000mm2)以上の大結石には体外衝撃波砕石術前にステントを留置し,6cm以上のストーンストリートには体外衝撃波砕石術の追加や早期の手術療法が必要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら