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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻10号

1992年10月発行

文献概要

小さな工夫

3孔式自己導尿用カテーテル

著者: 山本秀伸1

所属機関: 1札幌東徳洲会病院泌尿器科

ページ範囲:P.883 - P.883

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 自己導尿用カテーテルに関しては,現在,市販の製品が数社より販売されているが,男性,女性用にかかわらずシリコン製で,径は12F,側孔が1つのものが標準型である.
 4年程前,自己導尿中の男性患者からカテーテルを挿入しても排尿がすぐとぎれ,カテーテルの位置を絶えず変えなければうまく排尿できないとの訴えがあり,苦慮した.著者はこの事象を,膀胱が排尿で縮まってきた時にカテーテルの側孔を膀胱壁があたって塞ぐためにおこるのではないかと推測した.そしてこの問題は,カテーテルに先端孔と側孔を増やすことで解決するのではないかと考え,クリエート・メディック社に依頼して,先端をテイパリングした3孔式の自己導尿用カテーテルを試作してもらい,この患者に使用してもらったところ,このような苦情はなくなった(図).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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