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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻12号

1992年11月発行

手術手技 新しい手術・5

膀胱粘膜を用いた尿道形成術

著者: 馬大任1

所属機関: 1中国安徽省蚌埠市第三人民病院泌尿科

ページ範囲:P.919 - P.923

文献概要

 尿道下裂に対する膀胱粘膜を用いた一期的尿道形成術を紹介する.手技の要点は,Buck筋膜と陰茎白膜の間を剥離して陰茎腹側に十分な厚さのある皮膚を移動できるようにし,索切除ののち,管状に縫合した遊離膀胱粘膜片を尿道に吻合し,亀頭部に新尿道口を開口させる。適応年齢は6〜10歳頃が望ましい.術後,滲出液を防ぐため創部を圧迫するほうがよい.また,尿道口からストレプトマイシン1gを注入する.通常はカテーテル留置は行わない(場合によっては,特製シリコンステントを前部尿道に留置することがある).一時的尿路変更として恥骨上膀胱瘻を造設し,2〜4週後抜去する.術中は無菌法,張力減少,止血,排液に注意し,適量の女性ホルモンと有効な抗生物質を投与する.術後早期は頻繁な排尿を禁止する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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