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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻12号

1992年11月発行

原著

前立腺肥大症に対するバルーン拡張術の成績

著者: 勝岡洋治1 渡辺聡1 稲土博右1 星野英章1 中島登1

所属機関: 1東海大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.936 - P.940

文献概要

 比較的重篤な基礎疾患を有する前立腺肥大症患者の新治療法として非観血的,低侵襲のバルーン拡張術が行われている.我々はこれまで実施した65例の治療成績を検討した.期間別評価では8ヵ月以降には残尿量の増加傾向がみられた.腺腫の大きさによる最大尿流量率(Qmax値)の比較では小腺腫(30g以下)において有意に改善した.その差は1ヵ月目よりみられ,8ヵ月以降により顕著になった.総合評価では治療後1〜2週間では不変が多いが,1〜2ヵ月で有効が増加し,6ヵ月では著効が増えている.しかし8ヵ月以降には著効の減少がみられた.これらの成績から本法の効果持続期間は1年以内と推測される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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