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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻12号

1992年11月発行

症例

前立腺切除術中に重症水中毒を生じた1例

著者: 首藤義幸1 金子小百合1 高木康1 天木嘉清1 鳥居伸一郎2 増田富士男2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学麻酔学教室 2東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.957 - P.959

文献概要

 症例は経尿道的前立腺切除術中,重篤な水中毒を発症した72歳の男性である.重篤な肺水腫,循環不全,ならびに血清Na80.6mEq/lと著明な低Na血症を呈した.患者は術後第14病日,人工呼吸より離脱したが,その後,多臓器不全で死亡した.経尿道的前立腺切除術中の水中毒に対しては,術者の静脈洞損傷に対する注意だけでなく,灌流液の循環系への流入に対する鋭敏なモニターが必要であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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