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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻13号

1992年12月発行

特集 前立腺癌の新しい治療法

LHRHアナログおよびアンチアンドロゲン剤の評価

著者: 今井強一1 中沢康夫1 山中英寿1

所属機関: 1群馬大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.1015 - P.1019

文献概要

 前立腺癌に対する去勢術あるいはエストロゲン療法はHugginsらによって開始された1).約50年経過した現在でも,内分泌療法は本疾患の主たる治療法であることには変わりない.現在にまで至る内分泌療法史をみると,去勢・エストロゲン療法に始まり,副腎・下垂体までも含めた外科的切除を試みた時代2)もあれば,前立腺に直接作用を有するアンチアンドロゲンに期待を寄せた時代もあった.Veterans Administration CooperativeUrological Research Group(VACURG)の内分泌療法の効果へ投げかけた疑問以後3),NationalProstatic Cancer Project(NPCP)を中心に化学療法の有効性が研究されたが,内分泌療法を凌駕するほどの成績は得られなかった4).本論文において,本邦でも最近使用され始めたLHRHアナログ療法の特徴と臨床使用上の問題,最近開発されたアンチアンドロゲンの動向と臨床効果,ならびにLabrieらによって紹介され話題を集めた男性ホルモン完全遮断療法5,6)について筆者らの見解を述べさせていただく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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