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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻13号

1992年12月発行

原著

骨盤骨折に伴う尿道断裂の内視鏡的再建術

著者: 森偉久夫1 鈴木和浩1 湯浅譲治1 中津裕臣1 橋本敏1 仲村寿一1 野村和史1 浜野公明1

所属機関: 1栃木県済生会宇都宮病院泌尿器科

ページ範囲:P.1049 - P.1052

文献概要

 外傷性尿道断裂後の尿道閉塞5例に内視鏡的尿道再建術を行った.膜様部損傷3例,球部損傷2例であった.受傷3〜6ヵ月後,腰椎麻酔下に手術を行った.平均手術時間は74分で術中輸血を要した症例はなかった.2例に内尿道切開術の追加を要したが,全例自排尿可能になった.前立腺萎縮と神経因性膀胱合併の1例を除く4例の最大尿流率は10〜27ml/秒(平均18.3ml/秒)と良好であった.軽度の腹圧性尿失禁を2例に認めた.手術に起因するインポテンツはなかった.本法は比較的簡便で手術侵襲が少なく,3cm以下の尿道閉塞には尿道形成術に替わり得る有効な術式と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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