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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻13号

1992年12月発行

文献概要

小さな工夫

遊走腎患者のための腰部ベルトの工夫

著者: 高岩正至1 山口脩2

所属機関: 1米沢市立病院泌尿器科 2福島県立医大泌尿器科

ページ範囲:P.1069 - P.1069

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 遊走腎のために長時間立位を保持したことにより腰部の重苦しさを訴える患者は意外と多い.仕事の関係で横になって休憩をとることもできずに夕方まで痛みをこらえて生活しているとの訴えを聞くこともまれではない.このような患者に対して腎固定術の手術もありますと一応説明はするものの,疼痛に関する訴えがあくまで主観的なものだけに治療効果を聞かれた際に確実な返答ができず,また患者側も入院して手術を受けるくらいならば我慢した方が良いと考えることが多いようである.その結果,腹帯を腰に巻くようにとか市販のコルセットや幅の広めのベルトを見繕って使用するようになどと説明することになるが,どれ一つとっても腎の下垂を効果的に予防し,かつ患者がそれを長期にわたって使用し得るものとは言えず,これが良いという具体的な製品を患者に勧めることがこれまで困難であった.
 何とか良い策を考えてほしいという患者の要望が強かったため種々の医療用バンドを集め検討を加えた後,次の方法を患者に適用した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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