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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻2号

1992年02月発行

文献概要

手術手技 腹腔鏡手術・2

下腹部

著者: 岩田嘉行1 林保良1 関賢一1

所属機関: 1川崎市立川崎病院産婦人科

ページ範囲:P.108 - P.114

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 下腹部腹腔鏡手術の歴史をみてみると,1930年代,1940年代に開始された癒着剥離,卵管避妊,卵巣生検などが初期の主要術式であった.これらの術式は1960年代前半にはヨーロッパで定着し,1970年代には世界中の各国へと伝搬された.1980年代には体外受精,胚移植,子宮内膜症蒸散などの新しい治療法がこれに加わり,レーザーをはじめとする治療機器の進歩は骨盤腔内のさまざまな疾患を手術対象にとり込んで大きな発展をとげた.
 元来,内視鏡のルーツは泌尿器科に求められる.現在,内視鏡手術を実施しているものも,実は優秀な硬性鏡や画像システム,電気メスなど泌尿器科が率先して開発した諸技術に支えられている.いわば内視鏡の先輩格にあたる泌尿器科の雑誌に稿を寄せることには面映ゆい気持が先立つが,われわれの実施している腹腔鏡手術全般を紹介することで責務を果たさせていただきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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