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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻2号

1992年02月発行

原著

後腹膜線維症に対するステロイド療法

著者: 久保寺智1 松田明1 滝花義男1 多胡紀一郎1 山田豊1 小松秀樹1 上野精1

所属機関: 1山梨医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.129 - P.134

文献概要

 1986年10月から1991年6月までに,山梨医科大学泌尿器科では,ステロイド療法のみで改善した後腹膜線維症を4例経験した.2例は動脈瘤に起因する二次性後腹膜線維症であり,2例は特発性後腹膜線維症と考えられた.ステロイド投与量は,開始量としてプレドニゾロン30mg/日,維持量として10mg/日とした.従来,後腹膜線維症に対する治療法としては,悪性疾患を除外するため,外科的手術が主流であった.しかし,現在は放射線学的検査により,臨床的に悪性疾患はほぼ除外できる.したがって,悪性疾患を除外し得た後腹膜線維症に対しては,ステロイド療法はまず試みるべき治療法と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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