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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻2号

1992年02月発行

症例

血液疾患に合併したFournier壊疽

著者: 山下俊郎1 松井雅彦2 村石修3

所属機関: 1長野県厚生連松代総合病院泌尿器科 2長野県厚生連松代総合病院皮膚科 3信州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.154 - P.156

文献概要

 69歳,男性.突然陰嚢と陰茎の発赤腫脹と高熱をきたし入院した.超音波検査で陰嚢皮膚の肥厚が認められた.敗血症性ショックの状態であり,ただちに外陰部の切開排膿を行った.その後,汎血管内凝固症候群と肺水腫を合併したが回復した.基礎疾患として骨髄異形成症候群myelodysplastic syndrome(MDS)を認めた.陰嚢,陰茎,会陰,下腹壁に及ぶ広範な壊疽となったが,二度にわたるデブリードマンの後,大腿部からの中間層植皮術にて修復した.植皮は成功したが,右睾丸を覆う鼠径部皮膚に難治性の感染をきたしたため除睾術を行った.広範な皮膚欠損には中間層植皮術が有用と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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