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無形成腎について,他
著者: 山中宣昭1
所属機関: 1日本医科大学第一病理
ページ範囲:P.266 - P.268
文献購入ページに移動いずれも先天的形態異常の病態を示す用語であるが,著者らは,無形成腎を,Fortuneら(1927)のaplasiaの定義により,"腎の構成組織は存在していても腎固有のいかなる機能も有しないもの"としている.したがって,無形成腎に存在する尿細管上皮から腎癌が発生しても矛盾はないことになる.『新臨床泌尿器科全書3A』(金原出版,1984)の「尿路の発生と先天異常」の項に,造腎組織の発生異常としてFortuneによる分類が引用されており,agenesis腎欠損,aplasia腎無形成,hypoplasia発育不全腎と分けられているが,著者らはこれに従ったものと思われる.
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