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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻4号

1992年04月発行

原著

新生児の先天性副腎過形成の超音波スクリーニング

著者: 水関清1 中村泰子2 後藤悟志2 小林仁史2 万波誠3 近藤俊文4 栗原憲二5

所属機関: 1宇和島市国民健康保険九島診療所 2市立宇和島病院小児科 3市立宇和島病院泌尿器科 4市立宇和島病院内科 5市立宇和島病院病理

ページ範囲:P.331 - P.334

文献概要

 先天性副腎過形成症(以下CAH)の早期発見における腹部超音波検査の有用性を探る目的で以下の検討を行った.1)まず,当院出生の新生児に対する小児科検診の際に腹部超音波検査を行い,満期産新生児副腎の正常計測値を求め,2)次に,CAHの臨床症状である男性化症状や皮膚色素沈着等の存在が疑われた新生児15例に対して生後早期に超音波スクリーニングを実施した.超音波的に著明な副腎腫大を認めた1例は内分泌学的にもCAHと確定診断され,副腎腫大を認めなかった14例はいずれもCAHではなく,超音波検査と内分泌検査の結果はよく一致していた.3)以上より,CAH早期診断における超音波検査の有用性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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