文献詳細
交見室
文献概要
われわれは本誌40巻5号(40:405-408, 1986)に,「マイクロサージャリーによる陰茎再建術」なる症例報告を発表しました.症例は26歳の男性で,新婚3ヵ月目に,交通事故で陰茎をハンドルと恥骨の間に圧挫され,陰茎全欠損に至った患者です.
再建には三角筋部皮弁deltoid flapを使用し,皮弁の一部で尿道を再建し,残りを外表皮膚とし,再建陰茎の中に肋軟骨を挿入,皮弁の知覚神経を内陰部神経と縫合しました.術後患者は立位で排尿ができるようになり,再建陰茎内に挿入した肋軟骨のために性交も可能となりました.射精も出来るということで,妊娠を期待して経過観察をしていましたが,残念ながら最初の3年間でその兆候はありませんでした.しかし最近2年半ぶりに連絡をしたところ,すでに2人の子供ができていることを知らされました.そして陰茎の触覚も性感もほとんど正常に感じるとのことでした.
再建には三角筋部皮弁deltoid flapを使用し,皮弁の一部で尿道を再建し,残りを外表皮膚とし,再建陰茎の中に肋軟骨を挿入,皮弁の知覚神経を内陰部神経と縫合しました.術後患者は立位で排尿ができるようになり,再建陰茎内に挿入した肋軟骨のために性交も可能となりました.射精も出来るということで,妊娠を期待して経過観察をしていましたが,残念ながら最初の3年間でその兆候はありませんでした.しかし最近2年半ぶりに連絡をしたところ,すでに2人の子供ができていることを知らされました.そして陰茎の触覚も性感もほとんど正常に感じるとのことでした.
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