文献詳細
講座 泌尿器手術に必要な局所解剖・37
文献概要
このシリーズも最終回を迎えたので,泌尿生殖器とその脈管の位置関係の概要を復習しておくことにしたい.位置関係は手術ばかりでなく,近年著しい進歩を示した画像診断にとっても非常に重要である.ここでは数枚の横断図を参照しながら話を進めたい(横断図はCT以前の文献1)から模写して引用したので,現在の慣行と異なり上方から眺めた図であることを容赦されたい).
泌尿生殖器の大半は腹壁筋および骨盤隔膜の内方かつ腹膜の外方に位置を占める.つまり腹膜外腔extraperitoneal spaceに埋れているのである.腹膜の外方と言っても,腹膜の上方,後方,側方,前方および下方に区分できるだろう.腎臓と尿管は腹膜より後方,すなわちretroperitonealspaceにある器官である(図1).
泌尿生殖器の大半は腹壁筋および骨盤隔膜の内方かつ腹膜の外方に位置を占める.つまり腹膜外腔extraperitoneal spaceに埋れているのである.腹膜の外方と言っても,腹膜の上方,後方,側方,前方および下方に区分できるだろう.腎臓と尿管は腹膜より後方,すなわちretroperitonealspaceにある器官である(図1).
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