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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻6号

1992年06月発行

原著

表在性膀胱癌に対する経尿道的切除術直後の放射線療法

著者: 三谷比呂志1 斉藤賢一1 小須田茂2

所属機関: 1国立大蔵病院泌尿器科 2東京都立駒込病院放射線科

ページ範囲:P.489 - P.492

文献概要

 初発の膀胱移行上皮癌患者のうち表在性(stage pTa,pT1)で,低異形度(grade l,2)の症例46例に対し再発予防を目的として経尿道的切除術(TUR)直後に高線量照射を施行した.方法は,手術直後に膀胱部に5Gy,その後週2回,総線量20 Gy(計4回)の体外照射治療(linac)を行った.結果は実測再発率が1年4.7%,2年7.5%,5年7.5%であった.また,放射線治療による重篤な副作用はなかった.この結果は,TUR後無治療の場合や従来の放射線治療と比べて良かっただけでなく,TUR後膀胱内に抗癌剤やBCGの注入を行った場合と比較しても優れていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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