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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻6号

1992年06月発行

症例

顆粒球コロニー刺激因子が著効を示した薬剤性無顆粒球症

著者: 吉田雅彦1 粕谷豊1 加納宗英1 佐々木幸弘1 星野嘉伸1

所属機関: 1東京都立府中病院泌尿器科

ページ範囲:P.521 - P.524

文献概要

 64歳,女性.外陰癌術後のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症に対する抗菌化学療法中に,悪寒戦慄を伴う熱発と,白血球数700/mm3,好中球数0と無顆粒球症を認めた.イミペネム/シラスタチンによる薬剤性無顆粒球症を疑い,顆粒球コロニー刺激因子を投与開始した.投与2日後には白血球数3800/mm3,好中球数1710/mm3,5日後には白血球数8000/mm3,好中球数5700/mm3と著明に改善した.顆粒球コロニー刺激因子の薬剤性無顆粒球症に対する有用性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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