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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻7号

1992年07月発行

文献概要

症例

小さな多房性嚢胞性腎腫

著者: 水関清1 近藤俊文2 栗原憲二3 馬淵建夫4 武田肇4 万波誠4

所属機関: 1宇和島市国民健康保険九島診療所 2市立宇和島病院内科 3市立宇和島病院病理 4市立宇和島病院泌尿器科

ページ範囲:P.589 - P.592

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 超音波スクリーニングにて発見された,最大径10mm大の多房性嚢胞性腎腫を経験した.腫瘤は右腎外側中央部にあり,超音波にて均一な高エコー像を,X線CTにて一部不均一な低吸収域を,MRIではT1強調にて低信号域,T2強調にて等信号域を示した.病理学的検索では,壁にhobnail状細胞(鋲釘様の形態をした細胞)を有する小嚢胞が集簇していたが,腎芽細胞腫様の構築を呈する部分は認めなかった.多房性嚢胞性腎腫の超音波像の成因について考察を加えるとともに,多房性嚢胞性腎腫という用語に対する定義の混乱についても触れた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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