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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻8号

1992年08月発行

綜説

膀胱上皮内癌の局在診断

著者: 内藤克輔1

所属機関: 1山口大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.639 - P.646

文献概要

 腫瘍組織または癌細胞に特異的に集積する物質の検出の研究とともに,その物質を用いた癌,特に上皮内癌などの微小癌の局在診断を行おうとする試みが精力的に試みられている.テトラサイクリン,アクリジンオレンジ,ヘマトポルフィリン誘導体を用いてその蛍光の局在より癌の局在を知ろうとする研究が行われてきた.また,癌組織は細胞間の結合が弱いために色素を接触させると,その色素が組織内深くまで到達することを応用した検査法も検討されている.さらに内視鏡的に粘膜細胞を拡大して観察し,正常細胞と癌細胞を区別する研究もなされている.しかし,いまだ膀胱上皮内癌の局在診断は確立されておらず,さらに種々の研究が必要とされる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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