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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻8号

1992年08月発行

症例

S状結腸憩室炎による結腸膀胱瘻

著者: 塩津智之1 太田和道1 岡本賢二郎1 藤田次郎1 里見建裕2 山本弘幸3

所属機関: 1高知市立市民病院泌尿器科 2高知市立市民病院内科 3高知市立市民病院外科

ページ範囲:P.695 - P.696

文献概要

 72歳,女性.気尿,糞尿を主訴として受診.膀胱鏡で膀胱頂部に瘻孔を疑わす開口があり,膀胱造影で造影剤のS状結腸への温流を認めた。注腸造影でもバリウムの膀胱への温流が認められた.大腸内視鏡で肛門輪より19cm口側に瘻孔を確認した.悪性腫瘍を疑わす所見はなかった.以上よりS状結腸膀胱瘻と診断し,S状結腸膀胱部分切除を施行した.組織学的に憩室の存在が確認され,S状結腸憩室炎に起因したS状結腸膀胱瘻と考えた.本症例は本邦81例目である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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