文献詳細
症例
文献概要
本邦第1例目の外傷性陰茎転位を経験したので報告した.29歳,男性.オートバイの交通外傷にて来院.本来陰茎のある部位に陰茎を認めず,同部に陥凹をみるのみだった.手術を施行,用手的に陰茎を整復することに成功した.陰茎は包皮のほぼ全周にわたる挫創のみを認め,挫滅された包皮を切除後縫合した.尿道損傷および陰茎白膜損傷を認めなかった.左右の精巣は,それぞれ恥骨後面,右外鼠径輪に転位しており,両側精巣固定術を同時に行った.手術後経過良好である.
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