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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻9号

1992年09月発行

綜説

医療技術としてのインフォームドコンセント

著者: 村上國男12

所属機関: 1国立療養所多磨全生園 2東京女子医科大学

ページ範囲:P.729 - P.735

文献概要

 インフォームドコンセント(IC)は十分に説明された上での同意のことであるが,元来は医療契約上の説明義務として考えられ,法律的概念であった.やがてICには,患者が自己の治療について自己決定することがQOLを高めることになり,倫理的にも意義のあることだと考えられるようになった.ICは特に癌患者に対する病名告知の面で重視されるようになった.告知を信念・主義のために行う人もいるが,医療従事者は患者のQOL向上のための治療効果をあげるために行う1種の医療技術であると考えるのが妥当である.そのためにはICないし告知が科学的に実施されることが必要であり,またそのことは可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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