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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻9号

1992年09月発行

文献概要

手術手技 新しい手術・3

胃利用膀胱形成術

著者: 小川秋實1 村石修1

所属機関: 1信州大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.737 - P.742

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 下腹部への放射線大量照射後,短腸症候群などで小腸・大腸を用いた尿路形成ができないときは胃壁弁を利用して尿路形成ができる.胃壁弁を用いた尿路形成の利点は,粘液排出が少ないこと,尿吸収が少ないこと,酸性尿のため膀胱感染が少ないこと,酸を排泄するためアシドーシスがあっても実施できることである.一方,強い酸性尿のため排尿痛を訴えることが多く,それに対して胃酸分泌抑制薬(H2遮断薬)の投与が必要になる.術後数年までの成績は満足できるが,長期追跡症例がないので晩期合併症については不明である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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