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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻9号

1992年09月発行

文献概要

小さな工夫

尿管スプリントカテーテルの固定法

著者: 藤浪潔1 里見佳昭1

所属機関: 1横須賀共済病院泌尿器科

ページ範囲:P.790 - P.790

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 術中に留置された尿管スプリントカテーテルは,何らかの固定がなされないと術中・術後に自然抜去する危険性が高い.膀胱壁や腸管壁への固定は自然抜去しやすく,私どもは何度も苦汁をなめた経験がある.ここ10年は以下に紹介する固定法を行い,目的の期間十分留置が保たれた.
 この方法は,まず尿管にスプリントカテーテルを挿入後4-0プレーン・カットグットを用いて図のように尿管壁の外側より針を刺し,次に尿管スプリントカテーテルを確実に貫き,対側尿管壁より外側に出し,尿管壁から十分ゆとりを持って3重結紮する.この結紮も数日でほどけるくらい弱いことが望ましい.スプリントカテーテルの抜去は1週間くらいから可能になる.稀に抵抗が強く2週間半位要したことがあったが,大部分の例では1週間以上経た目的の期間に少し強く引けば抜去出来た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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