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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻9号

1992年09月発行

文献概要

小さな工夫

便利で経済的なダブルJステントカテーテル抜去法

著者: 亀岡浩1 山口脩1

所属機関: 1福島県立医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.792 - P.792

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 上部尿路の通過障害に対し,ダブルJステントカテーテルの留置術は非常に頻用されている.一般にその留置手技は尿管カテーテルと同様であるが,抜去については定まったものがない.通常は生検鉗子,砕石鉗子で代用することが多いようであるが,鉗子類の磨耗につながり勧められたものではない.また小児の場合,そのサイズにあった鉗子は常備されていないことが多く,さらに細い鉗子を用意する必要がある.そこで我々は,抜去に適した,簡単で安価な器具を工夫して用いているので紹介する.
 不用になった尿管カテーテル用マンドリンの先端約1cmをペンチ等で曲げ縦長のループを作る.そこにループ状に絹糸を通し,投げ縄のような仕掛けを作る.絹糸を通す際注射針をガイドにすると便利である.抜去の時は絹糸の輪にダブルJカテーテル先端をとおし,糸を引いて締めた後,引き出すことができる.この器具は成人用はもちろん,小児用の尿管カテーテル用膀胱鏡にも用いることができ便利である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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