icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科46巻9号

1992年09月発行

画像診断

腎梗塞の診断後6年目で発見された若年性腎癌

著者: 石塚修1 柏原剛1 平林直樹1

所属機関: 1長野県厚生連佐久総合病院

ページ範囲:P.798 - P.800

文献概要

 患者 30歳.男性(会社員).
 主訴 高血圧の精査中,CTにて腎腫瘤を指摘された.
 初診 1991年5月30日.
 既往歴 24歳の時,急に左側腹部痛が出現した.血液検査でLDH 615IU(正常値200〜500)と高値を示し,CT,血管撮影にて左腎梗塞と診断した.保存療法にて軽快した.25歳より精神分裂病で内服加療中である.
 現病歴 1990年11月頃(29歳)より鼻出血がなかなか止まらないため,受診中の精神科に相談した.血圧が高く,精査を行ったところ,血液検査でレニン活性の高値(4.5ng/ml/時間,正常値0.3〜2.9)を認めたため,内科に紹介となった.CTにて左腎に腫瘤病変を認めたため,1991年5月当科に紹介となった.
 現症 血圧160/100以外は特記事項なし.
 検査所見 レニン活性の高値以外,血液,血液化学検査では異常を認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら