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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻10号

1993年09月発行

症例

副腎腫瘍と鑑別困難であった後腹膜平滑筋腫

著者: 柏原剛1 石塚修1 平林直樹1 西沢秀治1 石亀廣樹2

所属機関: 1長野県厚生連佐久総合病院泌尿器科 2長野県厚生連佐久総合病院病理部

ページ範囲:P.760 - P.763

文献概要

 73歳,女性。頻尿の精査にて超音波検査を施行したところ偶然左後腹膜腫瘤が発見され,精査のため当科へ紹介となった。CT検査と血管造影で左腎上方に腫瘍が認められた。131Iアドステロール副腎シンチでは患側の取り込み低下,対側の取り込み増加がみられた。内分泌学的検査では異常がなかった。内分泌非活性の副腎癌を疑い,腫瘍摘出術を施行した。正常副腎が腫瘍後面に認められた。摘出した腫瘍は14.5×10×8cm,520gであった。病理診断は平滑筋腫であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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