文献詳細
症例
文献概要
52歳,男性。6年前に右鼠径ヘルニア根治術を受けている。血尿を主訴に当科を受診,同時に二段排尿も認めるため,膀胱鏡および膀胱造影を施行したところ右鼠径部膀胱ヘルニアと診断され,手術的に膀胱を骨盤腔内に還納した。術後の膀胱造影では再発はみられなかった。
本症の本邦報告例は37例と少ないが稀なものではないと考えられるため,中高年齢者の鼠径部腫瘤の診察の際には本症も十分考慮すべきであると考えられた。
本症の本邦報告例は37例と少ないが稀なものではないと考えられるため,中高年齢者の鼠径部腫瘤の診察の際には本症も十分考慮すべきであると考えられた。
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