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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻11号

1993年10月発行

綜説

体外受精・胚移植

著者: 吉村愼一1 大野虎之進2

所属機関: 1済生会神奈川県病院産婦人科 2倉本記念病院産婦人科

ページ範囲:P.813 - P.819

文献概要

 イギリスにおけるエドワース,ステップトー両博士の永年にわたる研究と情熱によつて,世界最初の体外受精児であるルイズ・ブラウンが誕生したのは1978年であつた。それまで一切の治療法がなく,妊娠を断念せざるを得なかつた重度の卵管姓不妊の患者にとつて,そのニュースは大いなる福音となつた。初期には卵管因子つまり女性不妊の治療として行われた本法も,そのブロセスの中で限られた場で卵子を精子に遭遇させるということを利用して,男性不妊にも適応が広がつた。高度の乏精子症,精子運動不良症例の治療にも応用され,さまざまな工夫,新見地が集積されるようになり,究極の治療法となつた感がある。今回はこの体外受精—胚移植につき,若干の考察を加えながら解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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