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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻11号

1993年10月発行

原著

腹腔鏡下腎摘除術の4例

著者: 青輝昭1 遠藤忠雄1 須山出穂1 原野裕司1 宇都宮拓治1 内田豊昭1 横山英二1 小柴健1

所属機関: 1北里大学医学部泌尿器科学教室

ページ範囲:P.833 - P.836

文献概要

 4例の腹腔鏡下腎摘除術を施行した。尿管異所開口による発育不全腎の1例と水腎症の2例は術中術後の合併症もなく腹腔鏡下に腎摘除を行ったが,膿腎症の1例は腎と周囲組織の癒着剥離の失敗により開腹的腎摘除術となった。
 尿管異所開口による発育不全腎は本法の量も良い適応であり,無機能な水腎症も適応疾患であるが,膿腎症の場合は膿の流出の可能性があり,本法を施行するには慎重に症例を選ぶ必要がある。本法は適応疾患の選択を十分考慮すれば,将来泌尿器科領域において定着する術式であると思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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