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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻11号

1993年10月発行

症例

陰嚢内硬化性脂肪肉芽腫の1例

著者: 柴田康博1 清水俊寛1 佐藤仁1 杉原志郎2

所属機関: 1群馬県立がんセンター泌尿器科 2群馬県立がんセンター病理

ページ範囲:P.874 - P.876

文献概要

 症例は56歳,男性。陰嚢内の無痛性腫瘤を主訴として来院。右陰嚢内に超鶏卵大の弾性硬で圧痛のない腫瘤を認めた。腫大傾向があり,触診所見,術中所見より悪性腫瘍を否定しきれず,高位精巣摘除術を施行した。病理組織診断は硬化性脂肪肉芽腫であった。本疾患の治療ではまず保存的治療を試みるべきであるが,精巣悪性腫瘍と鑑別が困難な症例では精巣摘出もやむを得ないと思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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