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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻12号

1993年11月発行

原著

尿路結石患者の尿中カルシウム・クレアチニン比

著者: 木戸晃1 川島禎男1 御厨裕治2

所属機関: 1国立西埼玉中央病院泌尿器科 2東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.937 - P.941

文献概要

 尿路結石413例(男性277例・女性136)を対象に早朝尿を用い尿中のCa・Cr・Naを測定し,尿中Ca/Cr値から高カルシウム尿症の検討を行った。男性では高カルシウム尿症の割合は40歳未満では10%台であったが,40歳以上では30%台と上昇した。女性でも高カルシウム尿症の割合は加齢により増加し,男女共に統計学上有意の差が認められた。尿中Ca/Crと尿中Na/Crの関係を検討し両者間にr=O.61で有意の相関が認められた。サイアザイド剤の投与により尿中Ca/Cr値は低下したが,長期投与によりリバウンドが生じ高値を示す例が認められた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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