icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻13号

1993年12月発行

手術手技 泌尿器科医に役立つ他科領域の手術・12

全層皮膚移植技術の基本と採取の実際

著者: 内田満1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学形成外科学教室

ページ範囲:P.1001 - P.1004

文献概要

 縫合閉鎖することが不可能な皮膚欠損が生じ,隣接する組織を利用する局所皮弁が何らかの理由で用いられない場合,遊離全層皮膚移植術の適応となる。皮膚移植が成功するためには,移植床と移植皮膚の間ですみやかに血行新生が起こらねばならず,そのためには移植床の整備,植皮片の圧迫固定,感染予防が重要なポイントとなる。移植床は血行の良い組織でなければならず,壊死組織は徐去し,感染のない平坦な移植床を作製する。
 骨皮質露出面に植皮することはできない。血腫形成を防ぐため止血を確実に行い,タイオーバー固定により移植片と移植床を密着させる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら