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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻2号

1993年02月発行

原著

顕微鏡的血尿824症例の臨床的検討

著者: 三品輝男1

所属機関: 1三品泌尿器科医院

ページ範囲:P.131 - P.135

文献概要

 無症候性顕微鏡的血尿824症例(男性:334例,女性:490例)に対し,理学的検査,検尿,尿細胞診,血液検査,IVP(もしくはDIP),腎超音波断層法および膀胱鏡により検討した。悪性腫瘍24例(2.9%)(腎癌1例,尿管癌1例,膀胱癌20例,前立腺癌2例),慢性腎盂腎炎79例,慢性糸球体疾患74例を含む高有意義疾患227例(27.5%),遊走腎125例,腎結石症59例,尿道狭窄34例を含む中有意義疾患245例(29.7%),顕微鏡的血尿との関係が疑問である低有意義疾患224例(27.2%)が発見された。222例(26.9%)にはなんらの泌尿器科的異常も認められなかった。
 無症候性顕微鏡的血尿症例には,尿細胞診,IVP,腎超音波検査を,20歳以上の際には膀胱鏡も加えて施行すべきと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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