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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻2号

1993年02月発行

文献概要

症例

精巣固有鞘膜から発生した多房性嚢胞

著者: 中川龍男1 芝伸彦1 福地弘貞1 渡辺健二2 井門慎介2

所属機関: 1伊那中央総合病院泌尿器科 2信州大学医学部泌尿器科教室

ページ範囲:P.161 - P.163

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 69歳,男性。左無痛性陰嚢内腫瘤で来科。腫瘤は空豆大で,精巣,精巣上体,精索とは離れて存在し,可動性があった。精巣固有鞘膜を開くと,固有鞘膜壁側板の内面に3.5×2.3×1.0cmの多房性嚢胞を認めたので摘除した。病理組織学的に,各嚢胞の境界は薄い線維性組織のみからなり,嚢胞上皮は多列円柱上皮であった。精巣垂の上皮も多列円柱上皮であることと,患側の精巣垂がみられなかったことから,ミュラー管由来の嚢胞と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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