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講座 臨床医のための免疫学・9
文献概要
癌細胞の特徴と,癌に対する免疫監視を中心に免疫学的癌診断と治療を述べる。癌の診断にはモノクローナル抗体が有用であり,質的診断のみならず局在診断にも有用である。モノクローナル抗体以外には遺伝子工学・分子生物学的手法が一層進むものと思われる。癌治療には,BRMとモノクローナル抗体を併用する養子免疫療法が中心となるものと思われる。癌遺伝子を調節することにより癌の治療・予防が可能となり,遺伝子工学の応用が近い将来に実用化されると考えられる。
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