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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

原著

胎児診断された先天性水腎症の出生後経過

著者: 山口孝則1 長野正史1 糸井達典1 西昇平1 北田真一郎1 長田幸夫1

所属機関: 1宮崎医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.209 - P.213

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 胎児超音波検査にて水腎症を認め,生後精査目的で当科を紹介された先天性水腎症10例13腎の出生後の経過を検討した。生後超音波上水腎が進行し,腎実質が10mm以下の2例3腎は腎瘻造設のうえ,2腎に対し腎盂形成術を必要とした。しかし1腎は約1か月の腎瘻での管理後自然軽快し,他の8例10腎も水腎の変化のない2腎を除き自然軽快を認めた。胎児診断される先天性水腎症は,腎実質が菲薄化した症例については早期に精査加療が必要であることはいうまでもないが,実質が十分保たれている症例では自然軽快する傾向が強く,これらの症例の手術適応を決める際にはより慎重な配慮が必要と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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