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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻3号

1993年03月発行

文献概要

原著

陰嚢水瘤に対する塩酸ミノサイクリン注入療法

著者: 古賀実1 藤本博志1 国富公人1 高本均1 荒木徹1

所属機関: 1倉敷成人病センター泌尿器科

ページ範囲:P.214 - P.216

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 15例の陰嚢水瘤(成人8例,小児7例)に対し,穿刺吸引後,再発防止を目的として3%塩酸ミノサイクリン溶液(0.5〜1%リドカインにて溶解)の注入による硬化療法を行った。結果は1〜3回の治療(観察期間4〜18月,平均11.8月)で,15例中13例(87%)が治癒した。そのうち,成人の8例は全例が治癒したのに対し,小児では7例中5例(71%)であり,小児で治癒率が軽度劣った。主な合併症は成人例での注入部の疼痛であり鎮痛剤の投与にて軽快した。本治療は成人のみならず小児の陰嚢水瘤に対しても有効である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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