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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻3号

1993年03月発行

原著

入院高齢患者の排尿管理に関する実態調査

著者: 三股浩光1 谷川龍彦1 今川全晴1 高橋真一1 堤智昭1 佐藤文憲1 野村芳雄1 緒方二郎1

所属機関: 1大分医科大学泌尿器科学教室

ページ範囲:P.217 - P.220

文献概要

 長期入院高齢患者の排尿管理の実態と泌尿器科的問題点を探るために大分県下の5つの総合病院でアンケート調査を行った。対象は3か月以上入院している65歳以上の患者で164例を集計し,平均年齢77.7歳,男60例,女104例であった。歩行可能群ではおむつと留置カテーテルが80%を占め,尿失禁と膿尿の頻度も高かった。腎機能障害は膿尿群で多く,また加齢とともに血清クレアチニン値の有意な上昇を認めた。長期入院高齢患者では歩行の可否が重要であり,また膿尿が腎機能障害と関連しており,全身状態の悪化や入院期間の長期化につながるものと推測された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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