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腎盂回腸膀胱吻合術後26年目に発生した膀胱腺癌
著者: 緒方二郎1 野村芳雄1 寺田勝彦1
所属機関: 1大分医科大学泌尿器科学教室
ページ範囲:P.258 - P.260
文献購入ページに移動主訴 排尿困難,体重増加。
家往歴 特記することはない。
既往歴 11歳時,両腎結核および萎縮膀胱に対して両側腎瘻術を大分県立病院で受けた。18歳時腎盂回腸膀胱吻合術を熊本市の某病院で受けた。
現病歴 患者は腎盂回腸膀胱吻合術以来下腹部を膀胱へ向かって強く擦ることにより排尿していたが,そのため下腹部皮膚の肥厚が広範囲に認められた。大分市在住のためにその後は泌尿器科医を訪れることなく,腎機能の低下があるとのことで内科系透析施設に通院していた。1992年3月11日上記主訴のもとに当科を訪れた。
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