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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻4号

1993年03月発行

昨日の患者

頻尿・暖房・焼肉

著者: 会田靖夫

ページ範囲:P.58 - P.58

文献概要

 前立腺肥大症のI期は刺激症状としての夜間頻尿が代表的症状であるとたいていの教科書に書いてある。しかし触診やUSで肥大を認めず,尿流量曲線も正常で残尿もほとんどない患者がいる。こうした患者は本人が自覚しているかどうかは別としても「冷え症」であることが多い。多くは夏軽快し,冬増悪する。入浴して体が温まった夜は良いようである。
 漢方では「腎虚」という概念がある。手足が冷える,足腰が痛む,足腰の脱力感,視力低下,陰萎,夜間頻尿,などを呈する状態である。「腎虚」にたいして昔から八味地黄丸という処方が良く用いられ有名であるが,胃腸の弱い人には使いにくい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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