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文献詳細

雑誌文献

臨床泌尿器科47巻4号

1993年03月発行

文献概要

増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋 進歩と新しい展開

免疫抑制剤の新展開

著者: 真下節夫1 小柴健1

所属機関: 1北里大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.64 - P.68

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はじめに
 移植された臓器の生着を左右する因子のひとつは組織適合性であり,他の大きな因子は免疫抑制剤であり,臓器移植の歴史は免疫抑制剤開発の歴史といっても過言ではない。
 Cortisoneに免疫抑制効果があることが1950年Germuthらにより最初に示されて以来,幾多の動物実験が繰返された。また1959年には,Schwartzらが動物実験で6—mercaptoprine(6MP)に免疫抑制作用があることを見出した。1961年にはElionらが6MPのimidazole誘導体であるAzathioprine(AZP)を合成した。1963年MurrayらによりAZPとPrednisone(Pred)を併用することにより,臨床的に充分な免疫抑制剤効果が期待出来ると報告されて以来,AZPとPredは免疫抑制剤の二本柱となった。しかし両剤共にその効果と副作用により移植患者にとっては"両刃の剣"となっていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1332

印刷版ISSN:0385-2393

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