文献詳細
増刊号特集 泌尿器科治療薬マニュアル—私の処方箋
疾患別薬剤投与プロトコール 腫瘍
文献概要
はじめに
陰茎癌は,米国では男性の全悪性腫瘍の1%以下とされ1),自験例においても1976年から1991年までの16年間に7例をみたに過ぎないごとく,発生頻度が低いため確立された治療法が示されていないのが現状であろう。
悪性腫瘍の治療原則は根治性にあることは当然ながら、化学療法を主とする保存療法により,可及的,陰茎の形態と機能を保存しつつ根治性を失うことなくquality of life(QOL)を保持できれば理想的である。そこで自験例の治療成績を検討し,文献考察を加えて,本症の薬物療法の現況について概略を述べる。
陰茎癌は,米国では男性の全悪性腫瘍の1%以下とされ1),自験例においても1976年から1991年までの16年間に7例をみたに過ぎないごとく,発生頻度が低いため確立された治療法が示されていないのが現状であろう。
悪性腫瘍の治療原則は根治性にあることは当然ながら、化学療法を主とする保存療法により,可及的,陰茎の形態と機能を保存しつつ根治性を失うことなくquality of life(QOL)を保持できれば理想的である。そこで自験例の治療成績を検討し,文献考察を加えて,本症の薬物療法の現況について概略を述べる。
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